2012年10月20日土曜日

人の命は我にあり、天にあらずと老子いへり



 自分ひとりで大きくなったとか、自分の力で生きているという風に勘違いしているような人が多くなっている。そんな人に「人の命は我にあり」などという言葉を見せたら、俺の命は俺のものというふうに納得してしまうのでしょうね。でもこの意味はそうではありません。

 自分の命は授かったもの、いただいたものという大前提はいささかも崩れてはいないのです。

 授かった命を、もし縮めるようなことがあるとすれば、それは自分の責任ですよということを言いたいのだと思われます。結局、長生きできる(天寿を全うできる)か否かは、自身の生活の在り様にかかっているんだということでしょうね。

 生活習慣病が問題となっている現代人を、貝原益軒が見れば、わざわざ命を縮めているとしか見えないことも多いのではないでしょうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿