若い頃読んだ書物を、ある程度の年齢で再読すると、その印象が大きく変わることがあります。書物の内容が変わるわけはなく、当然読む側変わって来たわけですね。年齢とともに見える風景が変わるということです
。
50歳に到達するまでは、心が定まらず、生きる知恵も開けない。古今の出来事を知らず、世の中の変化に対応できない。発する言葉もいろいろと間違いが多く、後悔するような行いをちょいちょいしでかす。人生の理や楽しみを知らないまま50歳に至らずあの世へ旅立つのは短命というべきだろう。
長生きすれば、楽しみを経験し、有益なことを知ることができる。日々新たなる知識を得るし、これまでできなかったことができるようになったりする。このようなことは長生きしなければ得がたいことである。50歳を越え、できれば60歳という年齢にもぜひ達したいものである。
気が荒れるままにし、欲の赴くままに行動し、こらえ性がなく、慎みというものを知らない人というのは、なかなか長生きというのが難しいようだ。
益軒の言葉を聞けば、なるほどと思いますが、己の精神や感情をコントロールできれば、悟りに近づいているということかもしれないですね。
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