2012年11月10日土曜日

福と禍とは、慎と慎しまざるにあり


 自分の体力に自身のある人は、自身の体を過信しつい無理をしてしまう、という面はあるでしょう。自身の体調に心をくばり、養生の術を実践しなければ、せっかく強く生まれついても、天寿を全うせず早死にしてしまう人も少なくないでしょう。 無茶をして早世してしまうのは、天が与えた禍ではなく、自らが作り出してしまった禍です。

 もともと体が弱いと感じている人は、用心して畏れ慎むので、かえって長生きになることも多いように思います。結局命の長い短いは、普段の生活を慎み深く生きるか、慎みなく生きるかによるという面が大きいものなのかもしれません。

 白楽天も「福と禍とは、慎と慎しまざるにあり」といったとのことですが、まさに養生にも当てはまる言葉でしょう。

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