2012年11月5日月曜日

安逸なるべからず



 暇な人ならいいかもしれないが、仕事を持つ身で養生を実践する時間などない、という疑念を持つ人がいます。そんな人は恐らく、運動をするとかジムに通うというようなことと養生を同じように時間のかかるものと考えているのでしょう。ところが、養生の道というのは、日常生活の中で体を動かそうというものです。わざわざ時間をかけて行うものではないのです。

 そもそも江戸時代に、スポーツなんていう概念はありません。ジョギングをしようとか筋力トレーニングをしようとか、益軒さんが言うわけがありませんよね。

 要は、心を静にすることと、生活の中で体を動かすということです。体をよく使えば、よく動く体を保つことができます。自転車だって、裏庭に放置していたらあっという間に錆が出ますが、毎日のように使っていればチョイと油をさす程度でよく動きますよね。それと同じです。動かないものは、かえってその寿命を縮めてしまうのです。

 怠惰な日々を送るず、日常生活の中でよく身を動かしましょうね。

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