2013年1月9日水曜日

怒と慾との二、尤徳をやぶり、生をそこなふ


 感情の起伏や欲望を抑えるのは難しいことだけど、心身を安らかに保つためには大切なんだね。感情にはいろいろあると思うけど、例えば七情と言って、喜・怒・哀・楽・愛・悪・慾というふうに分けたりするね。また欲というのは眼・耳・鼻・舌・身・意に関係しているといわれるね。

 これらのうち、怒と慾が最も人としての徳を落としてしまう原因となるうえに、生命力を奪う原因となるんだね。

 怒るというのはなにか相手に対して火をむけるようなところがあり、この火は自分にも向かって来るんだね。そして心をかき乱し、元気がなくなってきちゃうんだね。怒り、とくに忿という字で表されるような感情(自分の気に入らぬことに対して激怒して相手に殴りかかるくらいの激情)になってくるとかならず自分自身をひどく傷つけることになるわけだから、なるべく抑えるようにするのが自分のためだね。

 また慾はその赴くままにさせておくとどんどん増大し、そのうち自分自身が水攻めにあっているような状況となり心がおぼれてしまうんだね。当然元気もなくなってしまう。

 強い怒りと限りのない欲望、この二つをコントロールできないと、自分自身が危うくなるね。難しいけどぜひ自分のためにうまく制御してね。

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