朝食がもたれているなら、昼食はぬかし、それでもダメなら夕食もぬかす。ちょっとくらい食べなくたって、体に害を及ぼすとは思えない。長い生命の歴史の中で、人類が毎日食にありつけることのほうが珍しいことだったはず。体だってそういう風になっている。
胃腸だってくたびれる。くたびれたときには休ませる。考えてみたら、当然だよね。
人生長生きすれば、違ったものが見えてくる、味わい深くなってくる。死ぬまで元気に歩むには、日々を少し注意深く生きなさい、とは貝原益軒の思想。そこのところを踏まえつつも、私が手前勝手に益軒の養生訓を解釈して綴ります。当店(養生軒)でお出しするものを、皆さんなりに味わっていただけたら幸いです。 (なお、原文は中村学園図書館が公開しているものを利用しています⇒http://www.nakamura-u.ac.jp/~library/lib_data/a01.html)